■|| Open!NOTESをIIS 3.0上で動作させるための設定方法(1.3D/D-以降用)
Open!NOTESをIIS 3.0上で動作させたい方は、導入ガイドontsetup.txtとあわせて、このドキュメントをお読みください。IIS 3.0上で動作させるための設定方法を補足して説明しています。
なお、このドキュメントは、下記の環境で動作確認しました。
・Windows NT 4.0 Server(SP3)
・IIS 3.0
・Perl for Win32(pw32i316.exe)
■|1 Perl for Win32のインストール
まず、「Perl for Win32」を入手してください。http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se098198.htmlやhttp://www.activeware.com/などからダウンロードできます。
入手したファイルがpw32i316.exeであれば、ダブルクリックして実行するだけでインストーラが起動します。インストーラは、初めに解凍するディレクトリを聞いてきます。とくに問題がなければ、デフォルトの「C:\Perl」のままでUNZIPボタンを押してください。そのあと、「Y/n」を何度か聞いてきますが、すべてYと答えて大丈夫です。
必要があれば、「Perl for ISAPI(PerlIS.dll)」もインストールしてください。Perl for ISAPIをインストールすると、より高速にOpen!NOTESを実行できるようになります。
■|2 拡張子.cgiとPerlを関連付ける
次に、拡張子.cgiとPerlを関連付けて、CGIプログラムを実行できるようにします。
レジストリエディタを起動し、HKEY_LOCAL_MACHINE→SYSTEM→CurrentControlSet→Services→W3SVC→Parameters→Script Mapの手順で「Script Map」に移動してください。レジストリエディタが見つからなければ、スタート→検索→ファイルやフォルダで「regedit.exe」を検索できます。
Script Mapに移動したら、編集→新規作成→文字列を選んで、値の名前として「.cgi」を作ってください。値の名前に.cgiができたら、できた.cgiを選択してから、編集→変更を選ぶと、値のデータを編集できます。デフォルトでは「C:\Perl\bin\perl.exe %s %s」を入力してください。もしも、Perl for ISAPIもインストールしているのであれば、代わりに「C:\Perl\bin\perlis.dll」と入力します。
以上の設定を終え、IISを再起動すれば、Perlが使えるようになっているはずです。
わかりにくい点がありましたら、下記のホームページも参考にしてみてください。
http://www.ff.iij4u.or.jp/~tomoki/talk2.htm (IISでCGIを使おう!!)
http://www.bekkoame.ne.jp/~truearcher/intranet/perl.html (Perlのインストール)
http://netnews.to/tec/iis4perl.htm (HOWTO IISでPerl5)
http://www.harukaze.net/~mishima/perl/win/iis.html (MS IISでのCGI)
■|3 とりあえず動作確認
とりあえず、本当にCGIプログラムが実行できるかをテストしてみましょう。
onttest1.cgiファイルを、\InetPub\wwwrootディレクトリに転送してください。
InetPub
⇒wwwroot
→onttest1.cgi # Perl5の動作テスト用CGIファイル
実行の前に、念のため、CGIを実行する\InetPub\wwwrootディレクトリが「実行可能」になっているかどうかを確認しておいてください。インターネットサービスマネージャを起動し、WWWサービスのプロパティ→ディレクトリ→\InetPub\wwwrootのプロパティの編集の手順で確認できます。
準備ができたら、ブラウザーを立ち上げて下記のように直接URLを入力してください。
http://IISが動作しているパソコンのIPアドレス/onttest1.cgi
たとえば、IISが動作しているパソコンのIPアドレスが192.168.0.25なら、
>http://192.168.0.25/onttest1.cgi
と入力します。
CGIが実行できるように正しく設定できていれば、画面に「Perlが利用できるようです」と表示されるはずです。
IISが動作しているパソコンにドメイン名を設定しているのであれば、ドメイン名でも試してみてください。
http://IISが動作しているパソコンのドメイン名/onttest1.cgi
動作テストが完了したら、onttest1.cgiファイルは削除しておいてください。
InetPub
⇒wwwroot
→onttest1.cgi # Perl5の動作テスト用CGIファイル
■|4 Open!NOTES用のディレクトリを作成する
Open!NOTES 1.3D/D-からは、Open!NOTES用のディレクトリ構造を導入ガイドontsetup.txtでの説明とほぼ同じに作成できるようになりました。1.3C/C-以前でのディレクトリ構造とは異なりますので、ご注意ください。
IIS 3.0上で動作させる場合には、下記のようにディレクトリを作成してください。dataディレクトリが、1.3C/C-以前とは異なり、ontcgiディレクトリの下に作られている点が変わりました。
InetPub
⇒wwwroot
⇒cgi-bin
⇒ontcgi
⇒data
⇒onthtml
■|5 ontenv.plと各CGIファイルを編集する
ディレクトリ構造が導入ガイドでの説明と同じになっても、IISでは、CGIを実行する際のカレントディレクトリがwwwrootになるため、$onthtml_pathの設定が異なります。それ以外は、導入ガイドの設定と同じです。
-----
# ontcgiディレクトリへのURL
$ontcgi_url = ''http://IISが動作しているパソコンのIPアドレス/cgi-bin/ontcgi';
# onthtmlディレクトリへのURL
$onthtml_url = ''http://IISが動作しているパソコンのIPアドレス/onthtml';
# ontcgiディレクトリからonthtmlディレクトリへの相対パス
$onthtml_path = 'onthtml';
# メニューにある「戻る」のリンク先のURL
$backFromMenu_url = 'href="'http://IISが動作しているパソコンのIPアドレス/index.html"';
-----
たとえば、IISが動作しているパソコンのIPアドレスが192.168.0.25なら、
># ontcgiディレクトリへのURL
>$ontcgi_url = 'http://192.168.0.25/cgi-bin/ontcgi';
>
># onthtmlディレクトリへのURL
>$onthtml_url = 'http://192.168.0.25/onthtml';
>
># ontcgiディレクトリからonthtmlディレクトリへの相対パス
>$onthtml_path = 'onthtml';
>
># メニューにある「戻る」のリンク先のURL
>$backFromMenu_url = 'href="'http://192.168.0.25/index.html"';
と記述します。
IISが動作しているパソコンにドメイン名が設定されている場合には、IPアドレスの代わりにドメイン名を記述することもできます。
また、各CGIファイルの3行目の先頭にある#をはずしてください。
#$ontcgi_path = 'cgi-bin/ontcgi/';
↓
$ontcgi_path = 'cgi-bin/ontcgi/';
各CGIファイルの1行目にある
>#!/usr/local/bin/perl5
の部分は、IIS上で動作させる場合には、とくに変更しないでも大丈夫です。
■|6 Webサーバーへのファイルの転送
すべての設定が完了したら、すべてのOpen!NOTES関連ファイルを転送してください。転送すべきファイルは、下記の通りです。
InetPub
⇒wwwroot
⇒onthtml
→help.html
→helptxt.html
⇒cgi-bin
⇒ontcgi
→jcode.pl
→ontenv.pl
→ontwrite.cgi
→ontinput.cgi
→ontdel.cgi
→index.html
⇒data
→index.html
以上が、IIS 3.0上でOpen!NOTESを動作させるための補足説明です。
まだ、IIS 3.0上での動作実績が少ないため、上記の説明だけではわかりにくい点やうまく動作しない場合があるかもしれません。そのようなときには、info@netcomplex.co.jpまでご相談ください。