■|| Open!NOTES 1.3e-導入ガイド
機能限定版Open!NOTES 1.3eをご利用いただき、誠にありがとうございます。
本製品は、シェアウェアである正規製品版Open!NOTES 1.3eの機能限定版です。本製品もシェアウェアですが、非営利目的での個人的使用に限り、無償でご利用いただいてもかまいません。
導入が難しそうだとお感じであれば、オンラインでの導入代行も有償で承っております。ご希望の方は、info@netcomplex.co.jpまでご連絡ください。
もくじ
[1] Open!NOTESの特徴
[2] 本製品の使用条件と権利
[3] 解凍後のファイルの構成
[4] Open!NOTESを動作させるために必要な環境
[5] CGIを使えるように設定する
[6] Open!NOTES用のディレクトリを作成する
[7] 環境設定ファイルontenv.plを編集する
[8] とりあえず動作テスト
[9] Webサーバーへのファイルの転送
[10] 管理者パスワードの設定
[11] 設定をいろいろ変えてみる
[12] トラブルシューティング
[13] 正規製品版で追加される機能
[14] 履歴と謝辞
■|1 Open!NOTESの特徴
Open!NOTESは、インターネットでの理想的なコミュニケーションツールを目指して開発しました。
話す話題ごとに自由に掲示板が作れる「ハイパーノーツ形式」を採用し、まったく違った話題でも同時にスムーズに話し合うことができます。しかも、CGIを使わずに掲示板が読める「キャッシュ技術」により、軽快に動作します。
(1)話す話題ごとに別々の掲示板を自由に作れる(ハイパーノーツ形式)
書き込まれた順番に並んでいくだけの普通の掲示板では、その場限りの会話のやりとりになってしまいがちです。その点、Open!NOTESでは、バラエティーに富んださまざまな話題を、同時にスムーズに話すことができます。
(2)CGIを使わずに掲示板が読める、軽快な操作性(キャッシュ技術)
プロバイダーが重い時間帯に、いつまで待っても内容が表示されない掲示板にはイライラさせられます。原因は、CGIの処理に時間がかかるためです。そこで、Open!NOTESでは、CGIを使わずに内容を読めるように設計しました。
(3)人気のある掲示板が自動的に先頭集まる(自然選択方式)
せっかく話題ごとに掲示板を作っても、順番に並んでいるだけでは意味がありません。Open!NOTESでは、人気のある掲示板は自動的に先頭に集まり、寂れてしまった掲示板は後ろに移される「自然選択の仕組み」を採用しています。
(4)1週間以内のタイトルが一覧でわかる(ホワッツニュー機能)
新しい投稿があるのか? どの掲示板に書かれたのか? そのタイトルは? Open!NOTESなら、すべて一目でわかります。一週間以内に書かれた投稿の全タイトルが一覧表示され、クリックするだけで内容を読めるようになっています。
■|2 本製品の使用条件と権利
機能限定版Open!NOTES 1.3e-は、シェアウェアです。試用期間である1ヵ月を過ぎてお使いになるには、ユーザー登録が必要です。ユーザー登録は有償です(4,800円+消費税)。ユーザー登録の方法は、ontorder.txtファイルをご覧ください。
非営利目的での個人使用に限り、無償でお使いいただいてもかまいません。ただし、無償でお使いの方は、ユーザーサポートは受けられません。
ユーザー登録していただいた方には、下記のサービスをご提供いたします。
(1)正規製品版Open!NOTES 1.3eをお使いいただけます。
(2)正規製品版と機能限定版の両方を技術サポートします。
(3)最新情報をメールでお知らせします。
(4)ユーザー会のホームページへ参加できます。
(5)新しいバージョンやツールなどを無償でご利用いただけます。
(6)開発会議やβテストへの参加も可能です。
営利目的あるいは法人でのご利用には、試用期間を除きユーザー登録が必要です。同じ法人内であっても、複数のディレクトリに導入する場合には、ご利用本数分のユーザー登録をしてください。
非営利目的での個人使用であっても、本製品を気に入っていただいた方は、ぜひユーザー登録をしていただければ幸いです。より良い製品にするためのフィードバックにさせていただきたいと思います。
ホームページ作成業者やSI業者の方がご利用になる場合には、導入するディレクトリ1つあたり1本分のユーザー登録が必要です。
・本製品の著作権は、すべてネットコンプレックス株式会社に帰属します。
・本製品を許可なく変更し利用することを禁止します。変更し利用したい場合には、個人使用であってもユーザー登録をし、必ず弊社に許可を得てください。
・本製品の再配布・転載は自由ですが、必ず元のアーカイブファイルのまま無償でおこなってください。
・本製品の営利目的での貸与、レンタルは禁止します。
・本製品をご利用になって起きたいかなる損害についても一切責任は負いかねます。ご了承ください。
■|3 解凍後のファイルの構成
Open!NOTES 1.3e-のアーカイブファイルを解凍すると、下記のような構成になります。
名前の後ろに
と付いているのはディレクトリ(=フォルダ)です。
[手元のパソコン側]
ont13e-
→readme.txt # READMEファイル
→ontsetup.txt # 導入ガイド(本ファイル)
→ontorder.txt # ユーザー登録方法
→onttool.txt # ツール解説ファイル
→ontverup.txt # Open!NOTES 1.3e-へのバージョンアップ
→iis30d.txt # IIS上への導入方法
⇒public_html
⇒onthtml # Open!NOTES関連HTMLファイル保存ディレクトリ
→help.html # ヘルプ用HTMLファイル
→helptxt.html # テーブルなし版ヘルプ用HTMLファイル
⇒cgi-bin
⇒ontcgi # Open!NOTES関連CGIファイル保存ディレクトリ
→jcode.pl # 日本語変換用Perlモジュール
→ontenv.pl # 環境設定用ファイル
→ontwrite.cgi # 書き込み用CGIファイル
→ontinput.cgi # 入力用CGIファイル
→ontdel.cgi # 削除用CGIファイル
→ontsetup.cgi # 初期設定用CGIファイル
→index.html # セキュリティ用ダミーHTMLファイル
⇒data # データ保存用ディレクトリ
→index.html # セキュリティ用ダミーHTMLファイル
⇒onttool # Open!NOTES関連ツール保存ディレクトリ
→onttest1.cgi # Perl5の動作テスト用CGIファイル
→onttest2.cgi # DBMファイルの動作テスト用CGIファイル
→onttest3.cgi # 設定したURLとパスの動作テスト用CGIファイル
→onttest4.cgi # CGIを実行するIDを調査するCGIファイル
→ontindex.cgi # 見出しとインデックスを再生成するCGIファイル
→onto13e-.cgi # ノートとメニューを1.3e-形式に変換するCGIファイル
→execcgi.html # CGI実行用のサンプルHTMLファイル
一般的なWebサーバーであれば、上記のpublic_htmlディレクトリ下の構成をそのまま転送すればいいようになっています。
■|4 Open!NOTESを動作させるために必要な環境
Open!NOTESを動作させるには、下記の環境が必要です。
(1)CGIが利用できるプロバイダー、またはWebサーバー
CGIが利用できるかどうかは、お使いのプロバイダーにお問い合わせください。オプションサービスとして用意しているプロバイダーもあります。お使いのプロバイダーではCGIが利用できない方のために、レンタル掲示板をご用意する予定です。
ご自分でWebサーバーを立ち上げる場合は、LinuxやFreeBSDなどのPC-UNIXや、Windows NT/2000を利用するとよいでしょう。
SSIは必要ありません。
(2)NCSA系のWebサーバーソフトか、Microsoft社のIIS
お使いのプロバイダーがNCSAやApache、Netscape社の製品などのNCSA系のWebサーバーソフトか、Microsoft社のIISを利用しているかどうかを確認してみてください。CERN系のWebサーバーソフトでも設定方法は違っていても動作するとは思いますが、まだ動作確認はしていません。
ご自分でWebサーバーを立ち上げている場合は、Apacheをお勧めします。IISをご利用になる場合は、導入方法に異なる点がありますので、併せてiis30d.txtもご覧ください。
(3)Perl5
Open!NOTESは、Perl5で動作します。お使いのプロバイダーでPerl5が利用できるかどうかを確認してください。
ご自分でWebサーバーを立ち上げている場合は、Perl5が使える環境を整えてください。
(6)DBMファイルが利用可
Open!NOTESでは、見出しデータなどを管理保存するためにDBMファイルを利用しています。お使いのプロバイダーでDBMファイルが使えるかどうかも確認してください。
社内では、FreeBSD2.2.5+Apache1.2.4でWebサーバーを立ち上げ、Perl5.004_01で動作テストをしています。
■|5 CGIを使えるように設定する
導入の手順を簡単にまとめると、下記のようになります。
(1)CGIを使えるように設定する
↓
(2)Open!NOTES用のディレクトリを作成する
↓
(3)環境設定ファイルontenv.plを編集する
↓
(4)Webサーバーへファイルを転送する
↓
(5)管理者パスワードを設定する
まず最初に、WebサーバーをCGIが使えるように設定する必要があります。
すでにCGIを使えるように設定されているプロバイダーも多いので、具体的な設定方法は、お使いのプロバイダーにお問い合わせください。
一般的な手順としては、ホームディレクトリにpublic_htmlディレクトリを作り、そこに下記の2行を書いた.htaccessファイルを置きます。
-----
AddType text/x-server-parsed-html .html
AddType application/x-httpd-cgi .cgi
-----
これで、拡張子が.htmlのファイルがHTMLファイルとして、拡張子が.cgiのフィルがCGIファイルとして扱われるようになります。
(注意!!)
WebサーバソフトにIISをご利用の方は、設定方法がこれとは異なりますので、iis30d.txtをご覧ください。
■|6 Open!NOTES用のディレクトリを作成する
次に、Open!NOTESのためのディレクトリを作成します。
ディレクトリの作成方法は、プロバイダーによって異なります。具体的な作成方法は、お使いのプロバイダーにお問い合わせください。もしも、FTPソフトを使ってディレクトリを作成できるのであれば、それが便利です。
お使いのWebサーバーが、public_htmlディレクトリの下にcgi-binディレクトリも含めたインターネット関連の全ファイルを構築するタイプであれば、下記のような構造でディレクトリを作ってください。一般的なプロバイダーでは、こちらのタイプが多いでしょう。
ディレクトリのパーミッションも下記の通りに設定してください。
(注意!!)
プロバイダーによっては、public_htmlディレクトリではなく、/ディレクトリの下に構築する場合があります。その場合でも、同じ要領でインストールできます。
[Webサーバー側]
public_html # drwxr-xr-x 755
⇒onthtml # drwxrwxrwx 777
⇒cgi-bin # dwrxr-xr-x 755
⇒ontcgi # dwrxr-xr-x 755
⇒data # dwrxrwxrwx 777
つまり、まず、public_htmlディレクトリの下にonthtmlディレクトリとcgi-binディレクトリを作ります。次に、cgi-binディレクトリの下にontcgiディレクトリを作ります。さらにontcgiディレクトリの下にはdataディレクトリを作ります。
パーミッションは、onthtmlディレクトリとdataディレクトリを777に、ontcgiディレクトリは755にしてください。pubilc_htmlディレクトリとcgi-binディレクトリは、必要があれば755以外のパーミッションに変えてもかまいません。
もしも、お使いのプロバイダーがこれ以外の構成の場合には、「トラブルシューティング」をお読みください。解決の糸口になるはずです。
(注意!!)
パーミッションを777に設定することには、セキュリティの点で危険性があります。
通常、CGIは、nobodyやwebuserといった「ユーザー以外のID」で実行されます。そのため、CGIが読み書きするディレクトリは、「ユーザー以外のID」でも読み書きできるように777に設定する必要があります。
ところが、「ユーザー以外のID」が読み書きできるということは、ユーザー以外の悪意を持ったハッカーやクラッカーがファイルを壊したり書き換えたりできる、ということでもあるのです。
対策として、一部のプロバイダーでは、CGIを「ユーザー自身のID」で実行するように設定しています。そうした場合には、パーミッションを777ではなく755に設定しても大丈夫です。
お使いのプロバイダーがCGIを「ユーザー自身のID」で実行するように設定しているかどうかは、直接問い合わせていただくのが確実ですが、onttest4.cgiを使って調べることもできます。詳しくは、onttool.txtをご覧ください。
■|7 環境設定ファイルontenv.plを編集する
お使いの環境に合わせて、環境設定ファイルontenv.plを変更しなければなりません。
変更には、エディターを使用します。エディターは必ず「漢字コードはEUC、改行コードはLF」に設定してください。WZ EDITORや秀丸エディター、Jeditなどをお使いになるといいでしょう。Windows付属のメモ帳は使えません。、
(注意!!)
ファイルを保存するときにも、必ず「漢字コードはEUC、改行コードはLF」に設定するように注意してください。
一部のエディターでは、「編集するときはEUC、保存するときにはシフトJIS」といったように、編集時と保存時とで別々に設定できるようになっています。こうしたエディターをお使いの場合、編集中は「漢字コードはEUC、改行コードはLF」に設定していても、別の設定で保存されてしまうことがあります。念のため、エディターのマニュアルも再度読み直しておいてください。
まず、解凍したontcgiディレクトリにある各CGIファイルの1行目をエディターで変更してください。
[手元のパソコン側]
ont13e-
⇒public_html
⇒cgi-bin
⇒ontcgi
→ontwrite.cgi #
→ontinput.cgi # 各CGIファイルの1行目を変更する
→ontdel.cgi #
→ontsetup.cgi #
各CGIファイルの1行目には、下記のように記述されているはずです。
-----
#!/usr/local/bin/perl
-----
この行は、「Perl5がインストールされているパス」を指定しています。
Perl5がインストールされているパスはプロバイダーによって異なります。お使いのプロバイダーにお問い合わせのうえ、指定してください。一般的には、/usr/local/bin/perlや/usr/local/perlあたりが普通でしょう。最後の/perlが/perl5になる場合もあります。
次に、環境設定ファイルontenv.plの内容を変更します。
ontcgiディレクトリにあるontenv.plファイルをエディターで編集してください。
[手元のパソコン側]
ont13e-
⇒public_html
⇒cgi-bin
⇒ontcgi
→ontenv.pl # 環境設定ファイルの内容を変更する
ontenv.plファイルには、さまざまな設定が記述されていますが、必ず変更しなければならないのは下記の部分だけです。
ちなみに、先頭に#のある行は、説明のためのコメント行です。
-----
# ontcgiディレクトリへのURL
$ontcgi_url = 'http://YourHomePageURL/cgi-bin/ontcgi';
# onthtmlディレクトリへのURL
$onthtml_url = 'http://YourHomePageURL/onthtml';
# ontcgiディレクトリからonthtmlディレクトリへの相対パス
$onthtml_path = '../../onthtml';
# メニューにある「戻る」のリンク先のURL
$backFromMenu_url = 'href="http://YourHomePageURL/index.html"';
# 管理者のメールアドレス
$mailToSysop = '管理者へメール';
-----
順番に説明していきましょう。
最初の
># ontcgiディレクトリへのURL
>$ontcgi_url = 'http://YourHomeDirectory/cgi-bin/ontcgi';
には、さきほど作った「ontcgiディレクトリを示すURL」を指定します。通常は、上記のYourHomeDirectoryの部分をあなたのホームディレクトリのURLに変更すれば大丈夫です。
たとえば、あなたのホームディレクトリがwww.provider.ne.jp/~netcomplex/であれば、
>$ontcgi_url = 'http://www.provider.ne.jp/~netcomplex/cgi-bin/ontcgi';
とします。
2番目の
># onthtmlディレクトリへのURL
>$onthtml_url = 'http://YourHomeDirectory/onthtml';
には、さきほど作った「onthtmlディレクトリを示すURL」を指定します。これも同様に、上記のYourHomeDirectoryの部分をあなたのホームディレクトリのURLに変更してください。たとえば、あなたのホームディレクトリがwww.provider.ne.jp/~netcomplex/であれば、
>$onthtml_url = 'http://www.provider.ne.jp/~netcomplex/onthtml';
となります。
3番目の
># ontcgiディレクトリからonthtmlディレクトリへの相対パス
>$onthtml_path = '../../onthtml';
には、「ontcgiディレクトリからonthtmlディレクトリへ移るための相対パス」を指定します。
ちょっと難しいかもしれませんが、上記の'../../onthtml'は「親ディレクトリに移る/親ディレクトリに移る/onthtmlディレクトリに移る」を意味します。ですから、下記のようにpublic_htmlディレクトリの下にonthtmlディレクトリとcgi-binディレクトリを置いているのであれば、「ontcgiから親ディレクトリに移ればcgi-bin→そのcgi-binから親ディレクトリに移ればpublic_html→そのpublic_htmlからonthtmlに移る」となり、そのまま変更しないでも大丈夫です。
[Webサーバー側]
public_html
⇒cgi-bin
⇒ontcgi
⇒onthtml
それ以外のディレクトリ構造の場合には「トラブルシューティング」をお読みください。
4番目の
># メニューにある「戻る」のリンク先のURL
>$backFromMenu_url = 'href="http://YourHomeDirectory/index.html"';
には、メニューにある「戻る」をクリックしたときのリンク先のURLを指定します。これまでの指定と違い、上記の""の間にURLを記述してください。通常は、下記のようにOpen!NOTESのメニューにリンクしてきた元のホームページのURLを記述すればいいでしょう。
>$backFromMenu_url = 'href="http://www.provider.ne.jp/~netcomplex/index.html"';
もしも、Open!NOTESをフレーム内で使う場合には、戻り先のフレームを指定することもできます。そうした場合には、
>$backFromMenu_url = 'href="http://www.provider.ne.jp/~netcomplex/index.html" target="menu"';
といったように、targetも含めて記述してください。
最後の
># 管理者のメールアドレス
>$mailToSysop = '管理者へメール';
には、YourMailAddressの部分に管理者であるあなたのメールアドレスを記述します。たとえば、あなたのメールアドレスがinfo@netcomplex.co.jpなら、
>$mailToSysop = '管理者へメール';
といたように記述します。これで、メニューにある「管理者へメール」のリンクをクリックすると、あなた宛のメールを出せるようになります。
必要があれば、「管理者へメール」という文字列も変えることができます。
■|8 とりあえず動作テスト
上記の要領で、各種の設定ができましたか?
できたようなら、とりあえず動作テストをしてみましょう。
まず、動作テストに最低限必要な下記のファイルをWebサーバー側のontcgiディレクトリに転送してください。
・jcode.plファイル # 日本語変換用Perlモジュール
・ontenv.plファイル # 環境設定用ファイル
・ontwrite.cgiファイル # 書き込み用CGIファイル
・ontinput.cgiファイル # 入力用CGIファイル
ファイル転送の方法も、プロバイダーによって異なります。具体的な転送方法は、お使いのプロバイダーにお問い合わせください。ファイル転送もFTPソフトが使えると便利です。
[Webサーバー側]
public_html
⇒cgi-bin
⇒ontcgi
→jcode.pl #
→ontenv.pl # 設定変更後、Webサーバー側に転送する
→ontwrite.cgi #
→ontinput.cgi #
転送が完了したら、パーミッションを下記のようにすべて755に設定します。
[Webサーバー側]
public_html
⇒cgi-bin
⇒ontcgi
→jcode.pl # -rwxr-xr-x 755
→ontenv.pl # -rwxr-xr-x 755
→ontwrite.cgi # -rwxr-xr-x 755
→ontinput.cgi # -rwxr-xr-x 755
準備ができたら、ブラウザーを立ち上げで下記のように直接URLを入力してください。
http://あなたのホームディレクトリのURL/cgi-bin/ontcgi/ontinput.cgi
たとえば、あなたのホームディレクトリのURLがwww.provider.ne.jp/~netcomplexなら、
>http://www.provider.ne.jp/~netcomplex/cgi-bin/ontcgi/ontinput.cgi
と入力します。
正常に設定できていれば、これで「新しい話題を作る」の入力フォームが表示されるはずです。
入力フォームが表示されたら、名前、E-mailアドレス、自己紹介/近況、タイトル、内容をそれぞれテスト的に入力してみて「投稿する」ボタンを押してみてください。きちんと新しいノートの内容が表示されて、しかも「メニューに戻る」をクリックするとメニューが正しく表示されるようなら、とりあえずの動作テストは完了です。
(注意!!)
一部のプロバイダーでは、CGIは実行できても、ブラウザーからは直接URLを指定して実行できないようになっています。こうした場合には、ontinput.cgiを実行するためのHTMLファイルが必要です。詳しくは、「トラブルシューティング」をお読みください。
今回の動作テストでは、下記のようなファイルが新たに作られました。
[Webサーバー側]
public_html
⇒onthtml
→index.html # メニュー用HTMLファイル
→1.html # 話題1のノート用HTMLファイル
⇒cgi-bin
⇒ontcgi
⇒data
→ont_dbm.* # ノートの順番、見出しの内容などのデータベースファイル
→ont_dmy # 上記ファイルをロックするためのダミーファイル
動作テストが完了したのであれば、これらのファイルを削除して元の状態に戻しておきましょう。
onthtmlディレクトリにできたindex.htmlファイルと1.htmlファイル、ontcgi/dataディレクトリにできたont_dmyファイルとont_dbm.*ファイルをそれぞれ削除してください。ont_dbmファイルの拡張子は、お使いのシステムによって.dbや.pagなどに変わります。複数のont_dbmファイルが出来ることもあります。
[Webサーバー側]
public_html
⇒onthtml
→index.html # 動作テストが完了したら削除する
→1.html # 動作テストが完了したら削除する
⇒cgi-bin
⇒ontcgi
⇒data
→ont_dbm.* # 動作テストが完了したら削除する
→ont_dmy # 動作テストが完了したら削除する
動作テストがうまくいかなければ、「トラブルシューティング」をお読みください。
■|9 設定をいろいろ変えてみる
Open!NOTES 1.3e-は機能制限版なので必要最低限ではありますが、他にも変更できる設定があります。変更できる設定は、下記の通りです。
(1)メニューのタイトル
(2)色や背景などの設定
(3)ノートの名称
(4)ファイルロックを繰り返す回数
(5)現地時刻の設定
設定を変更するには、ontenv.plファイルをエディターで編集します。CGIファイルと同様に、エディターは必ず「漢字コードはEUC、改行コードはLF」に設定してください。
-----
# メニューのタイトル
$menuPageTitle = 'Open!NOTES電子掲示板';
# タグの属性
$bodyTagOption =
'bgcolor="#FFFFFF" link="#6666FF" vlink="#996699" alink="#663333"';
$noteHeadColor = '#99CCFF'; # 話題の見出し部分の背景色
$noteBodyColor = '#CCFFFF'; # 投稿の見出し部分の背景色
$notes_name = '話題'; # ノートの名称
$retryFlock_num = 5; # flockを繰り返す回数
$ENV{'TZ'} = 'JST-9'; # 現地時刻の設定
-----
順番に説明していきましょう。
(1)メニューのタイトル
メニューの最上部には「掲示板の内容を示すタイトル」が表示されます。
当然、あなたの目的に合ったタイトルに変えたくなるでしょう。そんなときは、
># メニューのタイトル
>$menuPageTitle = 'Open!NOTES電子掲示板';
の部分を変更してください。変更するときは、''の間に表示させたいタイトルの文字列を記入します。
(2)色や背景などの設定
あなたのホームページのデザインに合わせて、Open!NOTESの色や背景も変えたくなるかもしれません。
背景の色や背景のイメージ、リンクの色を変えたければ、
># タグの属性
>$bodyTagOption =
>'bgcolor="#FFFFFF" link="#6666FF" vlink="#996699" alink="#663333"';
の部分を変更してください。3行目の''の間に指定した文字列がそのままタグのオプションになります。背景色を変えたければbgcolor="#FFFFFF"の値を、リンク文字色を変えたければlink="#6666FF" vlink="#996699" alink="#663333"link="#6666FF"の値を、それぞれ変えてください。
もしも、背景のイメージにback.gifファイルを使いたければ、
>$bodyTagOption =
>'background="/~YourHomeDirectory/onthtml/back.gif" bgcolor="#FFFFFF" link="#6666FF" vlink="#996699" alink="#663333"';
といったように記述し、onthtmlディレクトリにback.gifファイルを置いてください。
全体的にブルーを基調にデザインしてありますが、これも変えることができます。
初期値では、「話題の見出し部分の背景色」は“暗めのブルー(#99CCFF)”に、「投稿の見出し部分の背景色」は“明るめのブルー(#CCFFFF)”に設定してあります。
これを他の色に変更するには、
>$noteHeadColor = '#99CCFF'; # 話題の見出し部分の背景色
>$noteBodyColor = '#CCFFFF'; # 投稿の見出し部分の背景色
の各行にある''の間に、お好みの色をそれぞれ指定してください。たとえば、ピンク系に変えてみたければ、
>$noteHeadColor = '#FF99CC'; # 暗めのピンク
>$noteBodyColor = '#FFCCFF'; # 明るめのピンク
と指定してみるといいでしょう。
(3)ノートの名称
Open!NOTESでは、それぞれのノートを「話題」と呼んでいます。が、Q&Aに使うには「話題」よりも「質問」のほうがふさわしいでしょうし、企業内で使うには「議題」のほうが良いでしょう。
そうした場合には、
>$notes_name = '話題'; # ノートの名称
の行にある''の間の文字列を変更してください。
(4)ファイルロックを繰り返す回数
Open!NOTESは、プロバイダー上で動作させることを考慮し、ファイルロックを必ず5回リトライするように設計してあります。それでも、重いプロバイダーでは正常に書き込めない場合があるかもしれません。
そうした症状が起きたら、
>$retryFlock_num = 5; # flockを繰り返す回数
の値を多少増やしてみてください。
(5)現地時刻の設定
Open!NOTESの時刻設定は、当然ですが、日本で使われることを前提に設定してあります。
もしも、日本以外でお使いになる場合には、
>$ENV{'TZ'} = 'JST-9'; # 現地時刻の設定
の行にある''の間に、その国に相当する文字列を指定してください。
■|10 Webサーバーへのファイルの転送
動作テストが完了したら、残りのすべてのOpen!NOTES関連ファイルをWebサーバー側に転送しましょう。転送すべきファイルは下記の通りです。
[Webサーバー側]
public_html
⇒onthtml
→help.html # -rw-r--r-- 644
→helptxt.html # -rw-r--r-- 644
⇒cgi-bin
⇒ontcgi
→jcode.pl # -rwxr-xr-x 755
→ontenv.pl # -rwxr-xr-x 755
→ontwrite.cgi # -rwxr-xr-x 755
→ontinput.cgi # -rwxr-xr-x 755
→ontdel.cgi # -rwxr-xr-x 755
→index.html # -rw-r--r-- 644
⇒data
→index.html # -rw-r--r-- 644
すべてのファイルが正しく転送されたのを確認したら、各ファイルのパーミッションを上記のように設定してください。
転送するときの注意点としては、同名のindex.htmlファイルがいくつもあるので、混同しないこと。CGIファイルでは、ontsetup.cgiファイルはまだ転送しないでおいてください。
■|11 管理者パスワードの設定
さて、そろそろOpen!NOTESを動作させる準備がほぼ整いました。
あとは、「管理者パスワード」を設定するだけです。管理者パスワードを設定しておくと、削除パスワードが設定されている投稿や、すでに投稿があったノートでも管理者が削除できるようになります。
管理者パスワードは、ontsetup.cgiファイルを使って設定します。
まず、ontsetup.cgiファイルの下記の部分を変更してください。
-----
# (削除パスワードの設定)
# 英数字3文字以上8文字以内で記入してください。
$delPass = 'DELPASS';
# (管理者用パスワードの設定)
# 英数字3文字以上8文字以内で記入してください。
$sysPass = 'SYSPASS';
-----
最初の
>$delPass = 'DELPASS';
には、管理者パスワードを入力するときに同時に入力する「削除パスワード」を指定します。'DELPASS'の''の間に削除パスワードを英数字3文字以上8文字以内で記入してください。英大文字小文字を区別します。
Open!NOTESでは、セキュリティのため、管理者パスワードと削除パスワードを組み合わせて暗号化しています。そのため、管理者パスワードを使って削除するときは、必ずここで指定した削除パスワードを同時に入力してください。
削除パスワードはクッキーによって自動的に入力されるので、普段使っている削除パスワードをそのまま指定したほうが、間違いがなくていいでしょう。
次の
>$sysPass = 'SYSPASS';
には、「管理者パスワード」を指定します。削除パスワードと同様に'SYSPASS'の''の間に、管理者パスワードを英数字3文字以上8文字以内で記入してください。こちらも英大文字小文字を区別します。
管理者パスワードを使って削除するときは、セキュリティのため、管理者パスワードは毎回必ず手動で入力するようになっています。間違えがないように注意して入力してください。
上記のように設定し終りましたか? 念のため、ontsetup.cgiファイルの先頭の行が正しく「Perlがインストールされているパス」を指定しているかどうかも再確認しておいてください。
すべて設定し終ったら、Webサーバー側のontcgiディレクトリにontsetup.cgiファイルを転送します。転送後、パーミッションを755に設定してください。
[Webサーバー側]
public_html
⇒cgi-bin
⇒ontcgi
→ontsetup.cgi # -rwxr-xr-x 755
最後に、ブラウザーを立ち上げて下記のように直接URLを入力してください。やり方は、動作テストのときと同じです。もしも、ブラウザーから直接URLを指定してCGIを実行できないようなら、CGIを実行するためのHTMLファイルを用意する必要があります。詳しくは、「トラブルシューティング」をお読みください。
http://あなたのホームディレクトリのURL/cgi-bin/ontcgi/ontsetup.cgi
たとえば、あなたのホームディレクトリのURLがwww.provider.ne.jp/~netcomplexなら、
> http://www.provider.ne.jp/~netcomplex/cgi-bin/ontcgi/ontsetup.cgi
と入力します。
管理者パスワードを正しく設定できれば、ブラウザーの画面に設定された削除パスワードと管理者パスワードが表示されるはずです。
管理者パスワードを設定し終ったら、セキュリティのため、Webサーバー側に転送したontsetup.cgiファイルを必ず削除しておいてください。残しておくと、設定内容を他人に知られてしまう危険性があります。
[Webサーバー側]
public_html
⇒cgi-bin
⇒ontcgi
→ontsetup.cgi # 設定が終ったら、Webサーバーから必ず削除する
ここまでで基本的な設定方法は終りです。
とりあえず、これでOpen!NOTESを使い始めることができます。お疲れさまでした!
Open!NOTESを導入して最初に使うときだけは、動作テストと同様にontinput.cgiファイルを直接呼び出さなければなりません。
http://あなたのホームディレクトリのURL/cgi-bin/ontcgi/ontinput.cgi
けれども、一度実行すればメニューが作成されるので、次からは、下記のURLを指定すれば大丈夫です。他の人には、こちらのURLを知らせてください。
http://あなたのホームディレクトリのURL/onthtml/index.html
たとえば、あなたのホームディレクトリのURLがwww.provider.ne.jp/~netcomplex/なら、
> http://www.provider.ne.jp/~netcomplex/onthtml/index.html
と入力します。
Open!NOTESの詳しい使い方は、メニューにある「ヘルプ」をお読みください。
■|12 トラブルシューティング
Q:手順通りにやったつもりですが、うまく導入できません。
A:うまく導入できないときには次の項目を調べていってみてください。きっと手がかりが見つかるはずです。
(1)CGIを利用できる設定になっているか。
(2)CGIファイルを「漢字コードはEUC、改行コードはLF」で保存したか。
(3)Perl5のパス。
(4)DBMファイルは利用できるか。
(5)Webサーバーに作成したディレクトリ構造とそのパーミッション。
(6)必要なファイルをすべてWebサーバーに転送したか。
(7)ファイルのパーミッションは正しいか。
(8)ontenv.plファイルに記述したURLとパス。
(9)CGIを実行できるディレクトリはcgi-binか。
プロバイダーによっては、CGIを実行できるディレクトリがcgi-bin以外になる場合があります。事例としては、cgi-binではなくcgi-localになるケースが報告されています。
そうした場合には、ontenv.plファイルで設定する「ontcgiディレクトリへのURL」を下記のようにcgi-binからcgi-localへと変更してください。
>$ontcgi_url = 'http://YourHomeDirectory/cgi-local/ontcgi';
(10)cgi-binのサブディレクトリでもCGIを実行できるか。
一部のプロバイダーでは、特定のディレクトリ内でしかCGIを実行できないようになっています。事例としては、cgi-binディレクトリ内でしかCGIを実行できないケースが報告されています。
そうなると、cgi-bin/ontcgiディレクトリにCGIを置いても実行できません。そうした場合には、まず、各CGI関連ファイルを下記のようにcgi-binディレクトリに直接置いてください。dataディレクトリもcgi-binディレクトリに直接用意します。
[Webサーバー側]
public_html
⇒cgi-bin # -rwxr-xr-x 755
→jcode.pl # -rwxr-xr-x 755
→ontenv.pl # -rwxr-xr-x 755
→ontwrite.cgi # -rwxr-xr-x 755
→ontinput.cgi # -rwxr-xr-x 755
→ontdel.cgi # -rwxr-xr-x 755
→index.html # -rw-r--r-- 644
⇒data
→index.html # -rw-r--r-- 644
これに合わせて、ontenv.plファイルには下記のように記述します。
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# ontcgiディレクトリへのURL
$ontcgi_url = 'http://YourHomeDirectory/cgi-bin';
# ontcgiディレクトリからonthtmlディレクトリへの相対パス
$onthtml_path = '../onthtml';
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(11)動作テスト用CGIをお使いください。
以上の点を確認しても問題が解決しなければ、動作テスト用CGIを使って調べてみてください。詳しい使い方は、onttool.txtで説明しています。
Q:CGIは実行できても、ブラウザーから直接URLを指定して実行できません。
A:一部のプロバイダーでは、セキュリティのため、ブラウザーから直接URLを指定してCGIを実行できないようになっています。こうした場合には、CGIを実行するためのHTMLファイルを別に用意する必要があります。
簡単なHTMLファイルで十分なので、ご自分で作られてもいいのですが、専用のHTMLファイルを用意してあります。onttoolディレクトリにあるexeccgi.htmlファイルに実行するCGIのURLを記述してお使いください。
[手元のパソコン側]
ont13e
⇒onttool
→execcgi.html # CGI実行用のサンプルHTMLファイル
まず、エディターでexeccgi.htmlの7行目にある""の間に実行するCGIのURLを記述します。このときも、エディターは「漢字コードはEUC、改行コードはLF」に設定してください。
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実行するCGI
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編集し終わったら、Webサーバーのonthtmlディレクトリに転送します。転送後、パーミッションを644に設定してください。
[Webサーバー側]
public_html
⇒onthtml
→execcgi.html # -rw-r--r-- 644
これで準備は完了です。
あとは、ブラウザーから下記のようにURLを指定してください。
http://あなたのホームディレクトリのURL/onthtml/execcgi.html
すると、画面に「実行するCGI」というリンクが表示されるはずです。このリンクをクリックすれば、目的のCGIが実行されます。
実行できたら、execcgi.htmlは削除しておいてください。
[Webサーバー側]
public_html
⇒onthtml
→execcgi.html # CGIを実行後に削除する
Q:プロバイダーが重い時間帯に投稿したら、正常に登録されませんでした。
A:深夜などのプロバイダーが重い時間帯に投稿した場合、まれにCGIの処理が完全には実行できず、正常に登録できないことがあります。
こうした症状が起きたら、今後の予防措置としてontenv.plファイルの
>$retryFlock_num = 5; # flockを繰り返す回数
の行にある値を少し増やしてみてください。また、返事で本文が引用されなくなったり、メニューにだけ投稿の見出しが登録された場合には、修復にontindex.cgiをお使いください。詳しい説明は、onttool.txtファイルにあります。
Q:入力フォームで、名前や自己紹介/近況の日本語が文字化けしてしまいます。
A:一部のWebサーバーで、上記のような症状が報告されています。Open!NOTESでは、前回入力した名前や自己紹介/近況が自動的に入力フォームに表示されるようになっていますが、このとき文字化けして表示されてしまうようです。
原因は、Webサーバーが端末側のクッキーを取り出すときの処理に問題があるからです。
こうした症状が起きた場合には、ontwrite.cgiの420行目とontinput.cgiの64行目の先頭にある#を削除してください。クッキーの保存形式が変わり、文字化けしなくなるはずです。
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(ontwrite.cgiの137行目にある先頭の#を削除)
#$cookieData =~ s/([\x80-\xFF])/sprintf("%%%x", ord($1))/eg;
(ontinput.cgiの42行目にある先頭の#を削除)
#$cookieData =~ s/%([a-fA-F0-9][a-fA-F0-9])/pack("C", hex($1))/eg;
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Q:運営を始めるときのアドバイスはありませんか?
A:とりあえず、書き込みテスト用のノートと、他の人が書きやすいような話題のノートをいくつか作っておくとよいでしょう。初めての人は、新しい話題を作りにくいようです。
■|13 正規製品版で追加される機能
正規製品版Open!NOTES 1.3eでは、下記の機能が追加されています。
(1)倉庫
機能限定版では、ノートの総数が30件を超えると、一番下のノートから自動的に削除されます。正規製品版では、このとき削除されるのではなく、「倉庫」に移され保管されます。倉庫に保管されたノートは、あとで読むことができます。
(2)スタイルシート
正規製品版では、スタイルシートに対応しています。スタイルシートは、HTMLを表示するときのデザインを指定する最新の機能です。
スタイルシートを使えば、メニューや全ノート、ヘルプのデザインを一括して指定できます。機能限定版では指定できなかった文字の大きさや行間、ヘッダーやフッターの背景色、◇やOpen!NOTESの"!"の色まで、かなり細かい部分の指定が可能になります。
(3)投稿パスワード
書き込みを制限するための投稿パスワードも追加されています。
管理者が投稿パスワードを設定すると、投稿パスワードを知っている人だけが書き込めるようになります。悪質な書き込みが増えてきたら設定するといいでしょう。
(4)ノートの総数の変更
ノートの総数は、機能制限版では最大30件に固定されていますが、正規製品版では管理者が自由に設定できるようになっています。通常の使い方であれば30件で十分だとは思いますが、利用者が特に多い場合には、増やしたほうがいいかもしれません。
(5)見出しの表示期間の変更
メニューに投稿の見出しが表示される期間も、正規製品版では自由に変更できるようになっています。
(6)ホスト名の表示
書き込みの最後には自己紹介/近況が表示されますが、正規製品版ではこの後ろに「ホスト名」を表示させることができます。ホスト名は、投稿者が使っているプロバイダーなどのWebサーバーの名前です。
ホスト名を併記することで、インターネットの匿名性を悪用したいたずらを多少なりとも防ぐことができます。
これ以外にも、正規製品版には検索機能なども順次追加していく予定です。
■|14 履歴と謝辞
v0.9 社内テスト用α版。
v1.0 1998/09/21 インデックス処理を追加。年号を4桁に。
v1.1 1998/09/23 参照URL機能、新版ヘルプを追加。細かな不具合を解消。
v1.1A 1998/09/28 引用時の参照URL、E-mailアドレスの処理を改善。
v1.2 1998/10/12 倉庫、投稿パスワードを追加。Re:を重ねない。IP表示をやめる。
v1.2A 1998/10/17 投稿後の処理、ホスト名の表示を改善。テキスト版ヘルプの追加。
v1.2B 1998/11/26 ファイルロックとindexNNT.cgiを改善。削除パスワードを暗号化。
1998/12/11 βテストを開始。
1.3 1999/04/02 CSS対応。ヘッダーの改善。管理者へのメール。ノートの名称変更可。
1.3A 1999/04/14 CSS改良。参照URLの不具合を改善。名称とファイル名の形式を変更。
1.3A- 1999/06/01 機能限定版1.3A-を公開。管理者パスワードの暗号化の改善。
1.3B 1999/06/07 投稿の本文の背景色を透明から白に。local()をmy()に。
1.3C 2000/05/17 Mac版IE5での投稿の文字化けとIISへの対応。
1.3D 2000/12/14 IISへの対応、名前などの長さの制限、漢字コード変換の見直し。
1.3e 2001/12/17 Win版IE6で中央寄せの不具合を改善。連続投稿をキャンセルなど。
1.3e- 2002/01/10 1.3eの改善点を吸収した機能限定版。
開発にあたって下記の方から多くの助言をいただき、感謝しています。
川村清さん、三浦尚人さん、佐々木利夫さん、小山博康さん。
鮎川梨沙さん、桜木萌さん、ジニー紫さん、イカサムさん。
また、βテストに参加していただいた皆さん、ありがとうございます。
NetComplex Inc. / YK
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